
「車のことはよく分からないけど、そろそろマイカーが欲しい」
「中古車って安いけど、失敗しないか不安…」
そんな方に向けて、車選びの基本から購入後の安心まで、やさしく丁寧に解説します。この記事を読めば、初めてでも納得のいく1台がきっと見つかります。
✈️ なぜ今、中古車を選ぶ人が増えているの?
ここ数年、中古車の人気が高まっています。理由は大きく3つあります:
- 新車の納期が長くなっている
半導体不足や物流の影響で、新車の納車までに数ヶ月〜半年以上かかることも。すぐに車が必要な人には中古車が現実的な選択肢です。 - 価格が上がっている
2021年の中古車平均価格は約76万円でしたが、2025年には125万円にまで上昇。需要が高まっている今、早めの行動が「お得に買う」鍵になります。 - 選択肢が豊富
中古車市場には、軽自動車から高級車まで幅広い車種が揃っており、予算やライフスタイルに合わせて選べるのが魅力です。
💰 ステップ1:まずは予算を決めよう
車を買うときに「本体価格」だけを見て決めてしまうと、後から思わぬ出費が発生することがあります。そこで大切なのが「総支払額」と「維持費」の考え方です。
✅ 総支払額とは?
車両本体価格に加えて、以下のような費用がかかります:
- 自動車税(購入時に月割りで支払い)
- 自賠責保険料(強制保険)
- 重量税(車の重さに応じて)
- 登録手数料・車庫証明費用
- リサイクル料・納車費用
これらをすべて含めた金額が「総支払額」です。見積もりをもらうときは「全部込みでいくらかかるか」を必ず確認しましょう。
✅ 維持費も忘れずに
車は買ったあともお金がかかります。代表的な維持費は以下の通り:
- ガソリン代(燃費によって大きく変わる)
- 任意保険料(年齢・等級・車種によって差がある)
- 車検代(2年ごと/整備内容によって変動)
- 駐車場代(地域によって大きく異なる)
月々どれくらいかかるかをざっくり計算しておくと、無理なくカーライフを楽しめます。
✅ ローンを使う場合は?
車のローンは、金利や返済期間によって最終的な支払額が変わります。たとえば、同じ100万円でも金利が3%と6%では数万円の差が出ることも。複数のローン会社を比較して、無理のない返済プランを選びましょう。
🔍 ステップ2:中古車の相場を知ろう
「この車、安いの?高いの?」と迷ったら、まずは相場を調べてみましょう。相場を知ることで、買い時や狙い目の車種が見えてきます。
✅ 検索サイトを活用
中古車検索サイトでは、全国の車両情報が掲載されており、条件を絞って検索できます。たとえば:
- 年式(何年落ちか)
- 走行距離(どれくらい走っているか)
- 車種・ボディタイプ(軽・コンパクト・SUVなど)
- 価格帯(予算に合わせて)
- 装備条件(ナビ付き・安全装備ありなど)
✅ 人気ランキングや価格変動もチェック
よく売れている車種は価格が安定していたり、逆に値上がりしていたりします。月ごとの価格変動やランキングを見ることで、「今が買い時かどうか」が分かることもあります。
✅ 店舗在庫と比較してみよう
ネットで見た相場と、実際のお店の価格を比べてみましょう。「この車は相場より安いかも!」と気づけることもあります。逆に高すぎる場合は、交渉材料にもなります。
🛣️ ステップ3:年式と走行距離のバランスを考えよう
中古車の状態を判断するうえで欠かせないのが「年式」と「走行距離」です。
✅ 目安は「1年で1万km」
たとえば、5年落ちの車なら5万kmくらい走っているのが一般的。それより多ければ「よく使われていた車」、少なければ「使用頻度が低かった車」と考えられます。
✅ 年式が新しくても距離が多い車は?
営業車や長距離通勤で使われていた可能性があります。価格は安くなることが多いですが、部品の消耗が進んでいることもあるので、整備履歴の確認が重要です。
✅ 年式が古くて距離が少ない車は?
高齢者が近所の買い物だけに使っていたなど、状態が良い場合もあります。ただし、長期間動かしていないとバッテリーやゴム部品が劣化していることもあるので注意が必要です。
🚙 ステップ4:車種と装備を選ぼう
「どんな車がいいのか分からない…」という方は、まずは自分の生活スタイルを考えてみましょう。
✅ 使用目的に合わせて選ぶ
- 通勤・買い物中心 → 軽自動車・コンパクトカー
- 家族でのお出かけ → ミニバン・SUV
- アウトドアや趣味重視 → 4WD車・荷室が広い車
✅ 装備は「必要」と「あると便利」で分ける
- 必須装備:エアコン、パワステ、エアバッグ、衝突軽減ブレーキなど
- 便利装備:ナビ、バックカメラ、ETC、サンルーフ、シートヒーターなど
「使うかどうか分からないけど、付いてると安心」という装備は、予算とのバランスで判断しましょう。
🛠️ ステップ5:修復歴と整備履歴をチェックしよう
中古車は「過去にどんな使われ方をしてきたか」がとても大事です。
✅ 修復歴とは?
事故などで車の骨組み(フレーム)にダメージがあった車のことです。見た目がキレイでも、走行性能や安全性に影響することがあるので、基本的には避けた方が安心です。
✅ 整備履歴とは?
過去にどんな点検や修理を受けてきたかの記録です。これがしっかり残っている車は、きちんとメンテナンスされていた証拠。購入前に「整備記録簿」を見せてもらいましょう。
🏅 ステップ6:保証とアフターサポートを確認しよう
中古車でも、購入後にトラブルが起きることはあります。だからこそ「保証」があると安心です。
✅ 保証の内容を確認
- 保証期間(半年〜1年など)
- 保証対象(エンジン・ミッション・電装系など)
- 免責事項(保証が効かないケース)
契約前に保証の範囲と条件をしっかり確認しましょう。
🏪 ステップ7:購入先を選ぼう
中古車は「どこで買うか」によって、価格・安心感・サポート体制が大きく変わります。初心者の方にとっては、購入先の選び方もとても重要なポイントです。
✅ 主な購入先の種類と特徴
- ディーラー(メーカー系の販売店)
整備体制がしっかりしていて、保証も充実。車の品質も高い傾向がありますが、価格はやや高めになることもあります。 - 中古車専門店(地域密着型の販売店など)
在庫が豊富で価格も比較的お手頃。お店によって保証や整備の質に差があるため、口コミやレビューを参考に選ぶのが大切です。 - 個人売買(ネットオークションやフリマアプリなど)
中間マージンがないため価格が安いですが、保証やサポートがなく、トラブル時の対応が難しいため車の知識がある人向けです。
✅ 初心者におすすめなのは?
はじめて中古車を買う方には、「中古車専門店」や「ディーラー」が安心です。特に、保証内容が明確で、購入後のサポートがしっかりしているお店を選ぶと、万が一のトラブルにも対応してもらえます。
🌟 ステップ8:購入後のカーライフも考えよう
車は買って終わりではありません。むしろ、買ったあとに「どう使うか」「どう維持するか」がとても大切です。
✅ 定期点検とメンテナンス
- オイル交換、タイヤの空気圧チェック、バッテリーの状態確認など、基本的なメンテナンスを定期的に行いましょう。
- 車検は2年ごとに必要です。費用は車種や整備内容によって異なりますが、事前に見積もりを取っておくと安心です。
✅ 任意保険の加入
自賠責保険(強制保険)だけでは、事故の補償が不十分です。任意保険に加入することで、対人・対物・車両・搭乗者など幅広くカバーできます。保険料は年齢・等級・車種によって変わるので、複数の保険会社を比較して選びましょう。
✅ 車を長く乗るために
- 洗車や室内清掃をこまめに行うことで、見た目も気持ちもスッキリ。
- 異音や違和感を感じたら、すぐに点検を受けることが大切です。
- 定期的なメンテナンスを続けることで、10年・10万km以上乗ることも十分可能です。
✔️ まとめ:中古車選びは「知ること」が安心につながる
車のことがよく分からなくても、基本のポイントを押さえれば大丈夫です。
このガイドのステップを参考にしながら、焦らずじっくり選んでいきましょう。
- 💰 予算は「買うとき」と「使うとき」の両方を考える
- 🔍 相場を調べて、買い時を見極める
- 🛣️ 年式と走行距離のバランスをチェック
- 🚙 自分の生活に合った車種と装備を選ぶ
- 🛠️ 修復歴と整備履歴を確認して安心を
- 🏅 保証とサポート体制をしっかり確認
- 🏪 購入先の特徴を理解して、自分に合ったお店を選ぶ
- 🌟 購入後のカーライフも見据えて、長く快適に乗れる準備をする
❓ よくある質問(Q&A)
Q. 中古車って本当に安全なの?事故車じゃないか心配です…
A. 安全性は「修復歴」と「整備履歴」で判断できます。修復歴がある車は、過去に事故などで車の骨組みにダメージがあった可能性があります。販売店では「修復歴なし」と明記されている車を選ぶのが基本です。また、整備記録がしっかり残っている車は、定期的に点検されていた証拠なので安心材料になります。
Q. 走行距離が多い車はやめた方がいいですか?
A. 一概には言えません。メンテナンスされていれば長く乗れる車もあります。「1年で1万km」が目安ですが、10万kmを超えていても、きちんと整備されていれば問題ない場合もあります。逆に、距離が少なくても長期間放置されていた車は不具合が出ることも。走行距離だけでなく、整備履歴や車の使われ方もチェックしましょう。
Q. 軽自動車と普通車、どっちがいいの?
A. 用途によって選び方が変わります。通勤や買い物など、近距離の移動が中心なら軽自動車がおすすめ。維持費も安く、駐車もしやすいです。家族で遠出することが多いなら、普通車の方が広くて快適。高速道路の安定性も高いです。まずは「どんな使い方をするか」を考えてみましょう。
Q. ナビやバックカメラって必要ですか?
A. 初心者の方にはあると安心です。ナビは知らない道でも迷わず運転できるので便利ですし、バックカメラは駐車時の安全性を高めてくれます。最近の車には標準装備されていることも多いですが、ついていない場合は後付けも可能です。運転に不安がある方にはおすすめの装備です。
Q. 中古車でも保証ってあるの?
A. はい、あります。内容は販売店によって異なります。保証があると、購入後に故障しても無料で修理してもらえる場合があります。保証の範囲(どの部品が対象か)や期間(何ヶ月・何年か)はお店によって違うので、契約前にしっかり確認しましょう。保証がない車は、故障時にすべて自己負担になる可能性があります。
Q. 車の維持費ってどれくらいかかるの?
A. 車種や使い方によって変わりますが、月1〜2万円が目安です。ガソリン代、保険料、駐車場代、車検代などが主な維持費です。軽自動車は税金や保険料が安く、普通車は少し高めになります。年間でどれくらい走るか、どこに住んでいるかによっても変わるので、事前にシミュレーションしておくと安心です。
Q. どのタイミングで買うのがベスト?
A. 決算期(3月・9月)やモデルチェンジ直後が狙い目です。販売店が在庫を整理したい時期は、値引きや特典がつくことがあります。また、新型モデルが出た直後は、旧型モデルの価格が下がる傾向があります。とはいえ、欲しい車が見つかったら「タイミングを逃さない」ことも大切です。
Q. 初めてでも失敗しないコツは?
A. 焦らず、情報を集めて、納得してから買うことです。中古車選びは「比較」と「確認」が大切です。複数の車を見比べて、相場や装備、保証内容をチェック。分からないことは販売店に遠慮なく質問しましょう。納得してから購入すれば、きっと満足できるカーライフが始まります。